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韓国の6月は「クィア・パレスチナ連帯月間」

11 時間前
読了時間: 6分

「あらゆる壁を打ち壊す抵抗の実践」へ――6月のプライド月間を問い直す、クィア・パレスチナ連帯「QK48」の取り組みを紹介します。

  • 翻訳:가리

  • 翻訳の検討と修正:-

  • 原文:권태

  • 原文の検討と修正:Miguel

  • 投稿管理: Miguel

  • ニュースのポスター: 가리


*この記事は昨年7月頃に執筆されましたが、当方の都合により掲載が遅れました。


2024年の夏、LGBT News Koreaでは「韓国のクィア/性的マイノリティ・コミュニティによるパレスチナ連帯」と題し、韓国の性的マイノリティ・コミュニティで広がるパレスチナ連帯の動きを紹介しました。コミュニティではピンクウォッシングへの問題意識を共有しながら、パレスチナに連帯するためのさまざまなアクションを行なっていました。


こうした動きは現在も続いています。その一つが、パレスチナのクィアとの連帯を掲げる活動家ネットワーク「クィア・パレスチナ連帯QK48(퀴어팔레스타인연대QK48)」(リンク)です。2026年6月、QK48は一般に「プライド月間」とされる6月を、あえて「クィア・パレスチナ連帯月間」と位置づけ、「ジェノサイドを止められなかった、クソみたいなプライド月間(집단학살 못 멈춘 좆같은 자긍심의 달)」と題した声明を発表しました。声明はQK48のInstagramで全文を読むことができ、英語版とアラビア語版も公開されています。(リンク) 「あらゆる壁を打ち壊す抵抗の実践」として、6月を捉え直そうとするQK48。本稿では、その声明とともに、韓国でいま続いているクィア・パレスチナ連帯の動きを紹介します。


※現在QK48には、労働党性的マイノリティ委員会(노동당 성소수자위원회)、ソウル人権映画祭(서울인권영화제)、パレスチナ平和連帯(팔레스타인평화연대)、韓国ゲイ人権運動団体「友達同士」(한국게이인권운동단체 친구사이)、行動する性的マイノリティ人権連帯(행동하는성소수자인권연대)をはじめ、さまざまな団体や個人が参加しています。


【代替テキスト】「クィア・パレスチナ連帯月間」の声明発表記者会見。在韓イスラエル大使館が入る建物の前に活動家たちが並び、それぞれの団体の旗を手に、右拳を高く掲げている。参加者が着ているTシャツには、パレスチナ国旗とプライドフラッグが並んで描かれている。会場にはレインボーフラッグも多く見られ、列の先頭には赤い横断幕が掲げられている。中央には力強い黒文字で「ジェノサイドを止められなかった、クソみたいなプライド月間」と書かれ、その上下に記者会見の情報が記載されている。(出典:パレスチナ平和連帯/撮影:ヤン・スンウク https://pal.or.kr/wp/another-fucked-up-pride-month-another-failure-to-end-the-genocide/)
【代替テキスト】「クィア・パレスチナ連帯月間」の声明発表記者会見。在韓イスラエル大使館が入る建物の前に活動家たちが並び、それぞれの団体の旗を手に、右拳を高く掲げている。参加者が着ているTシャツには、パレスチナ国旗とプライドフラッグが並んで描かれている。会場にはレインボーフラッグも多く見られ、列の先頭には赤い横断幕が掲げられている。中央には力強い黒文字で「ジェノサイドを止められなかった、クソみたいなプライド月間」と書かれ、その上下に記者会見の情報が記載されている。(出典:パレスチナ平和連帯/撮影:ヤン・スンウク https://pal.or.kr/wp/another-fucked-up-pride-month-another-failure-to-end-the-genocide/)

韓国の性的マイノリティ人権団体はこれまで、「ガザ地区ジェノサイド糾弾・韓国市民社会緊急行動」の集会に隔週で参加するなど、パレスチナのクィア団体と連帯するためのさまざまな活動を続けてきました。7月11日(土)には第71回緊急行動が行われました。6月20日には、パレスチナ連帯団体とDJたちが集まり、「パレスチナのためのプライド――抵抗とノイズ(팔레스타인을 위한 자긍심, 저항과 소음)」と題したレイブ形式の抗議集会を開催しました。さらに6月4日には、イスラエルの軍需産業との関係が指摘されている韓国の大手防衛企業ハンファが開設した文化施設「ポンピドゥー・センター・ハンファ(퐁피두센터 한화)」に対するボイコット・アクションも行われました。その以外にも、パレスチナ人作家の新作を読んだり、現地の活動家が書いた文章を共有したりと、ガザで生きる人々とつながるための試みも続けられています。同時に、問いかけられているのは韓国社会そのものの責任です。韓国石油公社をはじめ、ジェノサイドへの韓国の関与を問うアクションも行われ、「遠く離れた場所で起きている出来事」としてではなく、韓国社会もまた無関係ではないという問題提起が続いています。以上の活動については、パレスチナ平和連帯のウェブサイトを参照しています。


そして6月18日、QK48が主催した「2026年クィア・パレスチナ連帯月間」の声明発表記者会見では、ジェノサイドと戦争が続く今、「クィア・プライド」とは何なのかを問い直す発言が相次ぎました。ここでは、その中から作家チェ・ヒョンスク(최현숙)の発言を紹介します。チェ・ヒョンスク氏は、韓国で長年にわたって社会運動に携わってきた活動家です。韓国で初めて、カミングアウトした上で国会議員選挙に立候補した進歩派政治家でもあり、反貧困運動にも取り組んできました。現在は、「新自由主義と家族中心社会から押し出された人々」の人生を聞き取り、記録するオーラル・ヒストリーの仕事を続けています。


今回の発言でチェ・ヒョンスクが問いかけたのは、ジェノサイドと戦争、そしてそれらへの加担が続く時代に、「クィア・プライド」を語るとはどういうことなのか、ということでした。チェ・ヒョンスクをはじめとする活動家たちの発言とQK48による声明の全文は、こちらから読むことができます。(リンク)


※チェ・ヒョンスクのプロフィールは、クリエイティブ・グループ「W/O F.(ウプ)」によるプロジェクト「私の仲間たちへ:I am Writing to you」を参考にしています。チェ・ヒョンスクが同プロジェクトに寄せた文章はこちらから読むことができます。(リンク/英語版あり)「クィア」とは何かを、これでもかというほど語り、問い続ける同プロジェクト。ウェブサイトではほかにもさまざまな作品が公開されています。ぜひあわせてご覧ください。(リンク)



「『クィア』とは、生産性、『正常』とされるもの、家族中心主義、そして未来ばかりを目指す社会に抗い、それに従わない生き方です。誰もが『発展』や『未来』という一つの方向へ向かう、ベルトコンベアやエスカレーターに乗り、その上でさえ走り続けるよう求められる世界。その流れの中で立ち止まり、背を向け、あえて後退し、落ちていくことを選ぶ。それがクィアであるということです。私たちを抑圧する者や、その仕組みに抗い、喪失や死さえ抱えながら、別の秩序、別の可能性を切り拓いていく。それは一つの姿勢であり、実践です。新自由主義の社会では、『役に立たない』ことこそが、資本の論理に抗う生き方になり得ます。役に立たないことを自ら選び、落ちることも、失敗することも引き受ける。それがクィアに生きるということです。その道の途中では、憂鬱や無力感、不安や恐怖にもぶつかります。それでも、そのたびに自分の足場を焼き払い、そこを離れる。そして知らない場所へ行き、そこで自分自身を新たな『他者』として見つけ直すのです。楽観するでもなく、悲観するでもなく、自ら混沌の中へ飛び込んでいく。彼らが語る『希望』や『未来』にはことごとく背を向け、失敗と引き換えに自由を手にした者だけが知る、狂気の味を抱えて生き、そして死んでいくのです。 本当の領土とは、どこにいるかではなく、どう存在するかという態度の中にあります。私たちの内側に、パレスチナという土地を抱きましょう。パレスチナの人々が受けてきた抑圧と無念、抵抗と死を抱えましょう。そして、私たちのそばから先に消えていく者たち、先に落ちていった者たちの後を追いながら、私たちもまた、道の途中で消えていくことを選びましょう。振り落とされた者たちとともに、騒ぎを、騒乱を、混沌を、そして暴動を、実際に組織し、つくり出していく。できるだけ楽しく遊び、食べ、踊り、闘いながら――そして、消えていきましょう。」




  • 翻訳:가리

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  • 原文:권태

  • 原文の検討と修正:Miguel

  • 投稿管理: Miguel

  • ニュースのポスター: 가리



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